*本ページはPRを含みます。
今日は、我が家のやぎーずのうんちについて。
お食事中の方はご注意を~。
目次
- ヤギのうんちってどんなうんち?
- ヤギのうんちの形
- ヤギのうんちの大きさ
- ヤギのうんちの色
- ヤギのうんちの出し方
- ヤギのうんちのニオイ
- ヤギのうんち掃除
- ヤギのうんちの量
- 燃料としてのヤギのうんち
- 堆肥としてのヤギのうんち
ヤギのうんちってどんなうんち?
ヤギのうんちはポロポロうんち。ただし、仔ヤギの時は、ヒトの赤ちゃんと同じで、ミルクを飲んでるので、やわらかいぺちゃぺちゃうんち。
じろ君が我が家にやってきた時は生まれて4か月くらい。なのに、まだお母さんと一緒にいて母乳を飲んでたので、ぺちゃぺちゃうんちでした~。到着するまでの道中でおもらししたウンチで、じろ君はぺちゃぺちゃまみれ~! 我が家にきて草だけ食べるようになると、だんだんと大人のむぎちゃんとおなじくポロポロになってきました!
やぎーずのぽろぽろウンチはけっこう堅くて、表面がチョコベビーみたく何かでコーティングされてるような感じ。乾燥してると長いあいだ崩れないで形を保ってます。雨にぬれると崩れやすいけれど、そのあと乾くとまた堅いポロポロになってるのがフシギ~。やぎーずが踏まない場所なら、雨や雪がやんだあとで乾いてからまとめてお掃除します。
ヤギのうんちの形
むぎちゃんのうんちは、俵むすび型というか、ペレット型というか、乾燥納豆型というか。妙に長細いカプセル型もあるし、片方が細い座薬型もあるし、2つがくっついたようなヒョウタン型もあったり。時々、まんまる型のも登場します。
むぎちゃんのうんちは硬くて崩れにくいし、あんまり踏みつぶさないから、小屋もキレイ。朝一はこんな感じで小屋の中の何カ所かでまとまってたり、小屋の外にも散らばってたりします。
対してじろ君の小屋。きちゃなぁ~い!! ザ★男の子の部屋~!って感じ。性格かなぁ~?
じろ君のポロポロは、はじめの頃、まんまるに近いチョコボール型だったけど、7~8カ月令くらいからむぎちゃんみたいな俵むすび型に近いのが多くなりました。むぎちゃんのよりも柔らかくて踏まれるとすぐに崩れちゃいます。
水分の多い草ばかり食べてると、うんちも水分たっぷり。粒々がくっついて、こんなおはぎうんちになります。
やぎーずのうんちの形は、個体によっても、食べ物や体調によってもいろいろ。これからもよく観察して、またちがった形の糞を見つけたらアップしたいと思います~。
ヤギのうんちの大きさ
ヤギのうんちのサイズは、エゾシカのうんちよりだいぶ小さめの15㎜前後。小さい時は小さくて、体が大きくなると少し大きくなるみたいです。
ヤギのうんちの色
やぎーずのうんちの色は、基本的に茶色っぽい草色。たべるものによって、黄色っぽくなったり赤っぽくなったり黒っぽくなったりするみたいです。食事の他にも体調とか、どういう具合でうんちの色が変わるのか?とかも、これからじっくり観察して、加筆更新したいと思います。
ヤギのうんちの出し方
ヤギは、まず先におしっこをしてから、すぐあとにうんちをすることが多いです。そして、うんちはなぜか2回で1セット。1回ポロポロ~ってしてから、1~2分後にまたポロポロ~。 そのポロポロうんち、お尻から出てくるところがまたおもしろくて~。 うんちをする時はしっぽをぴ~ん!と上にあげるから、すぐに『きたっ!』ってわかるし、お尻の穴が丸見え~ うんちはミンチのお肉みたいにプリプリ押し出されます。最後に1粒、2粒、キレの悪いのがお尻にくっついてたりして。
ヤギのうんちのニオイ
ヤギのうんちは、ほぼ無臭で優秀。 あッ、でも、お尻の穴が開いてる瞬間に、時々ぽわ~んとニオイが漂います。きっとポロポロ出すときにおならも一緒にしてるぅ。音は聞こえないけどね~。
ヤギのうんち掃除
やぎーずのポロポロはお掃除しやすくて最高~ よく乾燥したポロポロをほうきで掃けば、勢いよくちりとり越えてどこかへすっ飛んで行っちゃうので、やさしくコロコロ~。それに、乾燥ポロポロはつまんでも手が汚れないところがイイ~!1粒、2粒の取りこぼしは、お掃除道具とりだすのが面倒だから手で拾っちゃいます。もちろん“作業手袋履いた手”ですよ~。寄生虫の卵がいるかもしれないから、さすがに素手では触りませんっ。
ずっと挑戦してるのは、ポロポロキャッチ!地面に落ちるとあちこち散らばっちゃうので、チャンスあらば、ちりとりで受け止めようとします。がっ、落ち着きのないやぎーずはウンチの最中もじっとしてはくれない~。おしりにちりとりをくっつけると、『や~め~て~~っ』って逃げられます。
雪の上で凍りついたポロポロはホウキとちりとりでは取りにくいので、移植ごてとか角スコップとか、金属製の道具で拾い取ります。ただ、気温がマイナスでもおひさまが当たるとポロポロの周辺だけ雪が溶けていることがあって不思議~。コレは、うんちが黒っぽいからお日さまの熱を吸収して輻射熱を発しているのか?はたまた、反芻動物の糞だから発酵熱を出してるのか?それとも両方の相乗効果なのか?いずれにしても、雪上のうんちは見つけやすいし、お掃除しやすくてありがたいのです~。拾う前に雪に埋もれてしまったうんちは、雪解け後にまとめて拾います。
砂利の上に落ちたうんちは指でつかもうとしても石と石のスキマから下へと落ちていくから、ちょっぴりヤッカイ。大きめのピンセットか、小さめの食品トングを使うと一粒ずつスムーズに拾えます。でもコレ、かなり地味な作業。。。だからやぎーずにはなるべく砂利の上を歩いてほしくないのです~。
ヤギのうんちの量
我が家のヤギ1頭が一日に出すうんちの量はこんな感じ。4㎏くらい。それだけ食べてるってコトですね。食べこぼした植物も一緒に掃き集めてます。
小屋の中に散らばってるうんちと、小屋の外に散らばってるうんち2頭分を、ホウキとチリトリで掃き集めて、トレーに入れて、堆肥場に持っていって、ばら撒くとこんなふうにうっすら1㎡くらいに広がります。
日中を森や野原で過ごしてもらうと、その時間に出るやぎーずのうんちはその場に放置しておけるので、うんち運びの作業が楽になって良いです。
燃料としてのヤギのうんち
ヤギのうんちは貴重な資源。捨てたら絶対もったいナイ モンゴルでは、家畜の糞を燃料にして料理やストーブに使ったり、発酵熱を利用した床暖房にも使ったりするらしいし。ヤギ糞床暖房は、たいていのヤギ飼いさんがヤギ小屋で利用しているのでは?稲ワラとか食べ残した草の上にヤギがうんちとおしっこをすれば、完成~!ただただそれを積み重ねていくだけで発酵熱あったか~という床暖システム。
しかし、このヤギ糞床暖、かなり不衛生というデメリットが。ニオイもするし、おしっこでジメジメした床がやぎーずにとって気持ちのいいものとも思えず、その上、溜まりに溜まったあとの始末はヤギ飼い3K! 我が家では、お世話するほうもお世話されるほうも快適でありたいので、この方法は採用してません。ちなみにヤギ飼い3Kは、キツイ・キタナイ・クサイ作業のコト。ヤギはできるだけ快適に、清潔に、持続可能な形で飼いたいもの。やっぱりヤギとヒトの衛生と健康が第一。
けど、日本でも、昔は馬糞を乾燥して燃料として使ったそうなので、ヤギ糞も直接『燃料として燃やす』という使い方なら、試す価値はありそう~。乾燥の手間はかかるけれど、『ヤギ糞ペレットストーブ』とか『ヤギ糞BBQ』とか 我が家でいつか実験したらご報告します~
堆肥としてのヤギのうんち
最後に、我が家でのヤギのうんち利用法です。特別なことは何もありません。直接、森や畑や草地にお返しするだけ。ヤギ糞は大量でなければ発酵不要。畑や草地にそのままバラまいてOK。なぜかというと、野生動物がだたくさん暮らす自然度の高い環境には、うんちが土に還るために大~きな力を貸してくれるちっちゃな虫がたくさんいるから~(再び、チコちゃん風。)
その中でもリーダー格は『糞虫(ふんちゅぅ~)』!ネーミング、そのまんまっ!要は、食糞性コガネムシ。動物の糞に群がって、食べて、粉々にして土と同化するまで分解してくれる虫たち~!ためしにコンクリートの上にやぎーずのウンチを置いて観察すると、どこからともなく糞虫が集まってきて、ほんの半日もたたないうちに土のようになるまでカンペキに分解してくれました。感動~!
(夏になったら糞虫が分解する前の写真をとってアップします)
そして、うんちがすっかり粉々になると、みんな一瞬で姿を消します。
(夏になったら糞虫が分解した後の写真をとってアップします)
奈良公園だって鹿が毎日何トンものうんちをするけれど、糞虫が分解してくれるから、公園管理者である奈良市は鹿の糞処理に税金を使うことがないんだそうです。この北の島、北海道だって昔は一群れ万単位のエゾシカが毎日糞をしていて(エゾシカだけじゃないけど~)、数十メートル先すら見通せない巨木の森があって、鮭鱒が何段にも重なって大河川を埋め尽くすような環境がなりたっていたワケで。今でもモチロン、動物の糞を発酵させたり森を耕したりする必要はナシ
ちなみに、我が家でも初めの頃は『糞を土と混ぜなきゃいけないんだ』と思い込んでいて、冬の間中、糞を小山状に積み上げてました。春になってそれを土と混ぜなきゃと思いつつ横眼で見ながら、そのまま放置プレー。『家畜糞で堆肥づくり!』なんていうと、糞のほかに、枯葉だとか、糠だとか、雑草だとか、水だとか、発酵促進剤だとか、いろんなものを混ぜて定期的にひっくり返すらしくて・・・、なんだかスゴク大変そうで。。。。そのうち、その小山からわんさか元気な野草が生えて、それをまたやぎーずが食べてくれました。結局、糞を小山にするとか、糞を土と混ぜるとかいう作業、やらなくていいんだ!ってコト、そんなふうにしてやぎーずと虫と植物が教えてくれました~。
自然度が低くて糞虫の少ない環境だと、確かにうんちの形はなかなか崩れずに残ってます。雨に濡れると崩しやすくはなるけれど、でも、我が家ではあえて崩しません。糞の形が溶けずに残っているということは、栄養がゆ~っくりと時間をかけて土へ浸みんこんでいくということ。溶けやすい成分から先に溶けだすので少しずつうんちを追加するだけOK。ヒトと環境にやさしいやぎーずのうんち、やっぱり優秀です
へこんでるところへ平らになるように少しずつ入れて、あとはしばらくまいてなさそうなところとか、酸性度の高そうな植生のところへテキトーにうっすらとばらまくだけ。そのうち、虫の少ない痩せた土地でも、いつのまにか糞虫やミミズがやってきて、だんだんと虫の多い豊かな土壌になります。やぎーずと虫たちのコラボにぜ~んぶお任せの撒くだけ循環システム、ぐうたらな我が家にヤギ糞堆肥はぴったりです~
ヤギのおしっこについては下の記事でどうぞ~。