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ヒトと一緒に暮らす家畜のサガか~、飼いならされてるヤギがヒトへ抱く信頼度と依存度は絶大。自分で食べるよりも、ヒトの手から直接食べ物をもらうのが好っき~
カメラだろうが手袋だろうが、手になにか持ってると『それ、むぎちゃんの?』『それ、じろ君の?』『おいしぃ―のぉ~?』『早くちょーだ~い!』と、期待でしっぽピコピコしてしまいます。ヤギの食べ物は植物だけってコト、我が家のやぎーずはホントにちゃんと自覚してるのかぁ~
今日は、そんなヤギにあげてはいけないと思われるものをリストしてみます。
目次
- 食べ物ではない物
- 動物性の食べ物
- 虫がついた植物
- ヒト用に加工された食べ物
- 糞がついた植物
- 土がついた植物
- 水分が多い植物
- カビが生えた植物
- 農薬がかかった植物
- 有毒植物
- 異常発酵する植物
- その他、リスクが未知なもの
食べ物ではない物
当たり前ですが、食べ物ではない物をヤギにあげるのはNG。タバコとか殺鼠剤なんかの毒物はモチロン、ヤギの口に入るサイズの小物をヤギの届く範囲に置くのもNG。紙、ヒモ、ゴム、手袋、ビニール、布、コードなど、ヒラヒラしたものは特に気になるみたいです。我が家のじろ君は、長靴についてるヒモとか、上着のフードから出てるゴムとか、ホウキをぶらさげる紐とか、時々かじりたがります。
紙製品の毒性はあまり知られていませんが、その危険性は、製紙工場の近くを通ると毒々しいニオイで具合が悪くなるのでわかります。実際に、道内の製紙工場では今でも毎年何人かが中毒をおこして救急車で運ばれてるワケで。そんな有毒物質をヤギに与えるコトは絶対にNG。
それから、ビニール袋に入れたエサをヤギの目の前で取り出しながらあげるのも絶対に、絶対に、NG。『ビニール袋=餌』と覚えたら、ビニールごと食べちゃうかもしれないから~。奈良のシカもですが、北海道の観光地周辺やゴミの多い場所でも、そんなふうに学習してしまった野生動物たちが命を落としてます。
動物性の食べ物
草食動物のヤギに動物性の食べ物をあげるのはモチロンNG。乳製品も動物性食品。鶏の餌もたいてい骨粉が入ってます。
虫がついた植物
クモも寄生虫も軟体生物も、分類がメンドクサイので、我が家ではぜんぶひっくるめて『虫』です。イモムシやカタツムリは、ヒトもタンパク源として食べるコトができるとおり、動物性のもの。だからNG。それに、ナメクジやカタツムリは寄生虫付き。
ヒト用に加工された食べ物
たとえ植物性のものでも、チョコレートとかシリアルとか、どんな原材料や添加物が入ってるかよくわからないヒト用の加工食品はNG。
糞がついた植物
ヤギの糞はもちろん、虫の糞、鳥の糞、ネズミの糞、キツネの糞、シカの糞、どれもNG。理由は、ダニや寄生虫や病原菌がいる可能性があるから。
土がついた植物
土の中にも寄生虫やら細菌やらがたくさん住んでるので、土がついた植物はNG。ついでに、地面の上に落ちたものも、我が家のやぎーずは本能で避けようとします。
水分が多い植物
水分が多い食べ物はそもそも苦手なヤギですが、熟熟トマトでもメロンの種でも、ヒトから直接もらうと頑張って食べようとします。『がんばって』というところがチェックポイント。大量に食べるとおなかを壊すかも~。
カビが生えた植物
カビが生えた食べ物はヒトにとってもヤギにとってもNG。理由は、真菌症など肺の病気にかかるリスクがあるから。牧草は特にカビやすいので湿気に注意。
農薬がかかった植物
農薬がかかった植物をヤギにあげるのはモチロンNG。生き物を殺す薬剤に安心安全なモノなんてありません~。散布直後なら、ヒトだって農薬中毒にかかって救急車で病院行き~。だから農薬使用してる田畑まわりの草木はリスク大。妊婦さんなら未熟児とか奇形児が生まれる可能性もアリ。
【除草剤]
除草剤なら1日くらいで枯れてしまうから、枯れた植物をヤギが食べる可能性はほとんどないかも。ただ、薬剤が使われて汚染された土壌に新たに生えてきた植物を食べると、翌年でも中毒するコトがあります。
【殺虫剤]
殺虫剤なら目に見えない上に植物が健康そうに見えるから要注意。散布から時間が経ってればただちに健康被害が出なくても、低い濃度で体に蓄積されるのはもっと怖いから~。
有毒植物
野生植物の中に有毒な植物があることはイメージしやすいけれど、栽培作物も要注意。ヒトが食べて問題ないのに、ヤギにはリスクのあるものや、熟度とか部位によって有毒なものが。。。少量なら問題なくても、多量になると嘔吐や下痢を起こすかも~。
【有毒な栽培作物】
● ネギやタマネギなど、ネギ属の植物
● 青いバナナ、青いウメ、青いトマトなど、未熟な果実
● ナス、トマト、ジャガイモなど、ナス科植物の茎葉
● リンゴ、ウメ、サクランボなど、バラ科植物の種
【有毒な野生植物】
有毒植物といっても弱毒から猛毒まで毒性レベルはピンキリ。オオイタドリやフキのように多食するとシュウ酸の多量摂取になって結石ができるような蓄積タイプのものもあれば、アセビやフクジュソウなどパクっと1口かじっただけでも12時間以内に嘔吐する毒性が強いものも。毒性が弱い植物でも、一度に大量に食べるとおなか壊すかも・・・。ヤギにとっての有毒植物はほかにもたくさんあるので、別立てでまとめて記事にする予定です~
異常発酵する植物
デンプン質とかタンパク質を多く含んでいたり、栄養価の高いものは、反芻動物であるヤギにとってなかなかの危険物。 一度にたくさん食べると、鼓脹症といって、おなかの中で異常に発酵。ガスでパンパンになる苦しい状態を引き起こすことがあるそうです。軽度なら『腹部膨満』とか『おなかが張る』とかいう状態。重度になると呼吸困難とか死んでしまうケースもあるみたいなので、こんな食事はNG。
【多量のマメ科植物】
おからとか豆殻とかクズとか、カンタンに大量に手に入るものの多くはマメ科
【多量のアブラナ科植物】
キャベツとかダイコンとかハクサイとか、ヒトが食べる野菜の多くはアブラナ科
【多量の穀物】
くず米とか米糠は、デンプン質やタンパク質がタップリ栄養過多
家畜飼料の麦類やデントコーンも穀物なので要注意
【多量の果実】
果糖の摂りすぎはヒトにとっても有害
【加熱調理したデンプン質のもの】
ごはんとかパンとか、糊化したでんぷん質は粘度マシマシでヤギには消化不能
その他、リスクが未知なもの
ヤギって健康によくないものが好きだったり、毒性のあるものでも食べちゃったり、食べ物じゃないものでも口に入れたりするから、ホントやぎーずの勝手任せにできない~。リスクがよくわからないものも、やっぱり要注意。
ある日、やぎーずのトイレ消臭にコーヒーかすを使ってみようと思って準備してたら、むぎちゃんが『コレ、おいしーね~!』って。えっ?!そんなモノ、食べるのぉ~ッ たしかにコーヒーは『コーヒーノキ』っていうアカネ科の植物の実だし、それを炒って煎じただけのものだし、ヒトがそれを飲んでるワケだから、毒性はないのかもしれないし、食べたのはほんの少しで、実際に何も起こらなかったけど…。どなたか、ヤギ餌としてのコーヒーかすの安全性を確かめた方があれば教えてくださ~い。
【2019年7月12日追記】
ブログをお読み下さった方から情報をお寄せいただきました~。飼育しているヤギに焙煎した珈琲豆をあげても吐いたり体調悪くなったりはしていないそうです~!これからは我が家のやぎーずにもコーヒーかす食べてもらお~!お知らせいただきありがとうございました❢