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『ヤギ除草』カテゴリーで、ようやく2つ目の記事になります。やぎーずに安全ハッピーな草食みをしてもらうために、我が家で普段行なってる環境整備つまり、ヤギ除草前の環境的な準備作業についてまとめてみました~。
目次
ゴミの除去
誤飲も、誤食も、怪我もしないように、ゴミはぜんぶ除去します。
- ガラス
- プラスチック
- ビニール
- 紙
- ゴム
- ひも
- 針金やクギなどの金属
下の記事も参考にどうぞ~。
危険物や人工物の除去
理想的なヤギ除草の環境は、柵以外の人工物ゼロ。ヤギが届くところには何も置かないのが目標。
- ヤギがのっかるサイズで転がるものや不安定なものは除去するか、転がらないようにしっかり固定。
- 浮石、レンガ、ブロック、大きな木片など、ヤギがつまづいたり蹴飛ばしたりして怪我しそうなものは除去。
- リードが絡みそうなものは死亡事故につながるので除去。
- 人工物でなくても、若木や笹竹はリードがぐるぐる巻き付くので、すぐ近くで繋留するのはNG。
- 排水溝、井戸、大きな穴など、ヤギがはまりこんで動けなくなったりするような形状で除去できない構造物には、頑丈でずれないフタを設置するか、近づけないようにして管理。
- 石垣はヤギが登ると崩してしまう可能性があるからやぎーずには除草してもらいません。石垣が崩れてヤギも一緒に転がり落ちればケガしちゃうかも~。我が家のやぎーずは運動オンチだから、岩からすべってゴロリ~ンと転げます。
柵の設置
杭につないで草食みしてもらう繋牧の場合でも、杭が抜けた時のために柵があるとベター。ヤギ用の柵についていろいろ考察してみましたが。。。我が家で考えるヤギ用の柵の条件は5つ。
- 風で吹きとばないコト。
- ヤギがのしかかっても倒れないコト。
- ヤギが飛び越えないコト。
- ヤギがくぐりぬけないコト。
- ヤギが怪我しないコト。
先に結論を言ってしまうと、一番のオススメは電気柵。いいコトづくめで、ホボ文句なしです~。
【木柵】
メリット:牧歌的。柵の周辺も草食みできる。比較的安価。廃材利用も可能。
デメリット:腐りやすい。折れやすい。倒れやすい。重い。設置や修繕や除去や移動が重労働。大型の野生動物が侵入する。
【金属柵】
メリット:頑丈。耐久性がある。柵の周辺も草食みできる。
デメリット:アルミ以外は重い。鉄ならサビる。ステンレスなら高価。アルミなら更に高価なわりに強度が劣る。設置や修繕や除去や移動が超重労働。かなり高くしても大型の野生動物は侵入する。
【塀】
メリット:ヤギに見られたくないものを隔離できる。塀の周辺も草食みできる。
デメリット:重い。高価。設置や修繕や除去や移動が超重労働。高さが低いと大型の野生動物が侵入する。景観を遮る。
【電気柵】
メリット:広いエリアを囲うことが可能。安価な上に高耐久。電気代はほんのわずか。ソーラーパネル付きのものを設置すれば電源いらず。設置も除去も移動もカンタン。維持管理費はほとんど不要。管理作業は楽ちんそのもの。大型野生動物の侵入を防止できる。風や倒木の影響を受けることもほぼナシ。
デメリット:きちんと電流が流れているか、ときどき見回りと管理が必要。電気柵ワイヤーのすぐ下はヤギが草食みできないのでヒトの手による草刈りが必要。
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コチラが現在おすすめの電気牧柵セットです。ソーラーパネルをあわせて使用するとベターです。
残したい植物の保護
家庭菜園や畑の栽培作物、鑑賞用植物、希少種、枯らしたくない立木や果樹など、大切な草や樹木はあらかじめ保護しておかないと、ヤギに食べられたり遊ばれたりします~。
- 移植
- 柵による隔離
- 塀による隔離
ヤギは視覚に大きくたよる動物。見えるトコにおいしそうなものがあれば、脱柵して食べに行きたくなっちゃいます。だから、美味しそうなものが視界に入らないように塀で隔離するのは、かなり有効。
毒草の除去
ヤギは有毒な植物を食べちゃうコトがあるから、毒草はどんなに小さくても1株ずつ抜き取り作戦。
毒草だって種を飛ばして生息エリアを拡大するから、草食みエリア近くの毒草も予め除去。
数日前に毒草を抜き取ったエリアでも、復活してたり、見落としてたり、新しい実生が出てたりするコトもあるから、ヤギ除草の直前にもう一度チェック!
ヤギ飼いが知っておきたい毒草リストの記事もそのうちアップする予定です~。
やぎが毒草を食べたらどうなるか?については下の記事でどうぞ~。
ヤギが食べない植物の除去
継続的にヤギに除草してもらうために欠かせないのは、ヤギが食べたがらない植物を除去する植生コントロール。なぜかというと・・・
ヤギがキライなものを食べ残すと、
その花がたくさん咲き、
その種がたくさん実り、
翌年までにそれらが大繁殖して、
ヤギが草食みしたくない植生になるから~。
植物は大きく分けて、種で増えるタイプと、種と根の両方で増えるタイプがあるから、いずれにしても種がつく前に根ごと抜き取り。毎日あちこちから出てくるので気が抜けません。ひたすら地味~な作業を続ければ、ヤギがハッピーに草食みしてくれます。
この作業の重要ポイントは、必ずヤギ除草の前に済ませておくこと。そして、前日に除去して準備したエリアでも、草食みの直前にもう一度ダブルチェック!1株でも残っていたら、ヤギが踏みつけて見つけにくくなって、周辺に種まきすることになるから~。
あ、植物を除去したいなら絶対に刈ったりちぎり取ったりはしません。必ず根ごと全草を掘り出します。カットするコトは、すなわち根を残して復活株分けして周辺に分身を作り出すというコトだから~。
https://item.rakuten.co.jp/minatodenk/md-0000041/
草を抜き取るなら、おすすめの道具は のんこ! 本名は『手鉤(てかぎ)』と言います。ギシギシみたいによほど長い直根でない限り、たいていの植物は根を切るコトなく、土を掘り返すコトもなく、ラクにキレイに確実に除去できる優れもの。オオアワダチソウみたいに網状にはびこる根もドンドン引き抜けます!
下の記事も参考にどうぞ~。
ヤギが除草する面積の確保
新しく生長した植物をヤギが常におなかいっぱい食べられるよう充分な面積を確保して、できるだけたくさんの草木を育てます。というか正確には…、草木ボーボーになるまで放置するだけ~。
ヤギ1頭が1日で担当する除草面積は
- ヤギの好きな草の量が少し、もしくは草丈が低い場所なら、10㎡くらい。
- ヤギの好きな草の量がたっぷり生えてるなら、4~5㎡くらい。
- 大型のヤギならこの1.5倍は必要かも~。
一度ヤギ除草したエリアは糞尿のニオイがつくので、1~2カ月くらいの期間おやすみ。雨が降っても、少し伸びたくらいでは同じ場所を草食みしてくれません。そのあいだやぎーずには別のエリアで除草していただきマス。ということで、ヤギに除草してもらう面積はローテーション分を含めて確保します。
その他
暑い日や雨雪の降りそうな日にそなえるなら簡易シェルターを用意。ですが、我が家ではいつもそばにいてやぎーずと一緒に除草作業してるので、シェルターはありません。暑くなったら日陰に移動して、雨や雪が降ってきたらおうちへ帰ります。
『ヤギ除草は面倒そう…』と思う方
『んんん~、やっぱりヤギ除草って面倒そう・・・』と思った方、その通り!ヤギ除草は意外と、というか事実として、超メンドクサイのです×××。残念ながら、動物はヒトの思い通りになるワケでもなく、環境整備の他にも、毎日とんでもなく手がかかります。
ということで、ヤギ除草にちょっとでも不安のある方には、草刈機を使うことやプロの草刈りサービスをオススメします!
まとめ
ヤギ除草=ヤギが食事すること。だから、放牧にしても、繋牧にしても、ヤギたちが安全においしく食事できるよう、『ヤギにとって危険なものや困りものなどを除去』して、『ヤギの好きなおいしい草木をわんさか育てる』という環境整備が必須。なんだか矛盾してますけどぉ~。
ヤギを飼いはじめる前に我が家で行った環境整備についてはコチラの記事をご参考に~。