タイトル通りの大失敗、我が家では過去に何回かやらかしました。 モチロン、飼い主として大反省。 今日は、雌ヤギむぎちゃんのケース。ヤギが毒草を食べると何が起きるか? 我が家ではどう対処したか? ヤギと飼い主がその後どんな対策をしたか? について書いてみます。恥を忍んで、ヒドイ写真も公開。お食事中の方はご注意を~。
目次
むぎちゃんが食べた有毒植物
むぎちゃんが食べた有毒植物はアセビ。 晩秋の夕方、森での笹食みを終えて帰る途中、通りすがりに生えてたアセビをパクっと1口 この時期、ほとんどの広葉樹は落葉済みで、草木はすっかり休眠状態。常緑樹でテカテカ光るアセビの葉っぱが、むぎちゃんには美味しそうに見えたらしく…。 有毒植物を食べたといっても何ができるわけでもないし、暗くなっても様子は特に変わりないし、とりあえずそのまま就寝。
むぎちゃんが嘔吐した!
翌朝、むぎちゃんを見てビックリ仰天。おヒゲと前足がド、ド、ドロドロ~っ!そして小屋の中も外も大惨事! むぎちゃんは小屋の中から外に向けて大噴射してました。吐瀉物の鮮度(?)と、踏みつけ具合からみて、明け方に吐いたような感じ。パクっとしてから吐くまで、この時間差っ?!そして、下痢はしてない… むぎちゃんは、まだ時々えづいてたけれど、ほぼ吐き終わりらしく、ただただ背中を丸めて突っ立ってました。たった1口でそんなコトになるとは、アセビを甘く見てはいけなかった。
むぎちゃんが回復するまで
大量に吐いたむぎちゃんは、水分を何度もおかわりして、合計2ℓくらいガブ飲み。この日は氷点下に近い寒さ。弱った体を温めるためにも、お水とお湯とアクエリアスを同量で混ぜてあげました。 具合が悪いので朝食は食べたくても喉を通らず。あとは不安そうにしてるので何度も様子をみて励ましながら、時々水分をちょこっとずつ補給。午後になると、少し元気が戻ってきて、夕方には好きなものを少しずつ食べられるように。翌日はすっかり普通の食事ができるようになって、ほ~っ。
むぎちゃんの学習能力
気になるのは、むぎちゃんが『アセビを食べて吐いた』コトを自覚してるかどうか。 つまり、アセビをパクッとしてはいけない!って学習してくれたのか~ 一週間後、むぎちゃんはアッサリ期待を裏切って、違う場所で同じコトを。。。残念ながらヤギは、というか、少なくともむぎちゃんは、毒草を毒草とわからずに食べてしまうし、一度食べた毒草の恐さを学習しない、というコトが判明しました。
むぎちゃんのトラウマ
アセビを2回食べて吐いた頃から、むぎちゃんはあんまり積極的に草食みしなくなってしまいました。『どの植物を食べて具合が悪くなったか』はわからないけれど、『なにかを食べて具合が悪くなった』というのは理解してるらしく。コレって、もしかしてトラウマ?
むぎちゃんの考えた毒草対策
毒草をパクッとしてから草食みがコワくなったむぎちゃん。 いい考えを4つ思いつきました。
毒草対策その1飼い主からもらうゴハンなら安全安心
毒草対策その2よくわからない植物はできるだけ勝手に草食みしない
毒草対策その3飼い主が目の前で採ってくれる植物を覚えてマネする
毒草対策その4飼い主がむしってる草を横から奪い取る
という感じ。しばらくは『この植物のこの部分を、こうやってむしって食べるんだよ~』って教えてました。野生の草食動物のお母さんが子どもに教えるようにして。そうすればたしかに有毒植物を食べて吐くコトもほとんどなくなるから安心。 ただ…、むぎちゃんの目の前で有毒植物の除去作業はできないし、除草担当ヤギとしては働きが相当イマイチ、というかホボ失格。
むぎちゃんの忘却能力
むぎちゃんの考えた毒草対策がずっと続くなら、それはそれで良し。けど、喉元過ぎれば熱さを忘れるみたいで、次の冬にはまたアセビ見上げて『あれ取って~。』ヤギって、やっぱり有毒植物を見分ける学習能力ナイのぉ~
飼い主の行ったアセビ対策
1口でもヤギを嘔吐させてしまうアセビ。そもそも移入種で、北海道の自然の植生の一部ではないし。アセビには申し訳ないけれど、我が家では完全に除去するコトに。
除去の方法は『葉もぎ&巻枯らし』のコンビネーション。常緑樹なので、できるだけ冬芽を残しつつ、葉っぱをぜんぶもぎとり、根元の樹皮を剥ぐことで、巻枯らしの効果を高めるやり方。葉っぱをもぎとっておくと、巻枯らしで枯れた時に、葉っぱが地面に落ちてしまうコトも防げます。 我が家のやぎーずは冬になると落ち葉を拾って食べるので、有毒な樹木を伐採してテキトーに放置するのもNG。 そもそも、切り株からの萌芽更新を招くだけなので、完全除去が目的なら伐採しても意味ナシ。
でも、巻枯らしなら萌芽の数を最低限に抑えつつ枯死させるコトが可能です。この夏に結果が出たらご報告したいと思います~。