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森に暮らす我が家のやぎーず。
夏のあいだ、エサに困るようなコトはないのですが、雨降りの時は前もって餌を準備しておかなきゃいけないから、天気予報とにらめっこ。降水確率をチェックして、必要になるヤギ餌の量を予測。天気が下り坂になる前の1~2日はエサを確保する作業で大わらわ~。
天気の悪い日には、ヤギだって草食みに出かけたくないし、飼い主も外に出てヤギのためのエサ採りなんてしたくないから~。それに、雨の中でエサを採取しても泥がついてヤギは食べないし~。
というコトで今日は、ヤギ餌の確保『雨の日編』。雨が数日続きそうなとき、ヤギ飼いはそれをどうやって乗り切るのか?我が家なりのやり方ですが、雨天時の山羊エサ確保術をご紹介します。
目次
樹木
雨の日のヤギ餌として我が家で一番頼りにしてるのは樹木の葉。木の葉は、草よりも腐りにくいし、草を刈りとるよりも断然ラクに量を稼げるし、ヤギもよろこぶ食材だから~。ヤギ2匹のために採取する樹木の枝の量は、雨予報が1~2日なら小さめのトラック1台分、3~4日なら2台分。足りなくならないよう、多め多めに準備。木登りして、枝打ちして、トラックで運んで、雨が降りはじめるまでにヤギが食べやすい形に処理しておきます。
【枝】
長雨になりそうなときは、採取した樹木の枝の一部を、水を少し入れたバケツにさしておきます。花びんにお花をさして長く持たせるのと同じ要領。雨にあてたままでOKだし、樹種にもよるけれど、2~5日ほど日持ちします。松スタンドに少しずつセットすれば、雨の切れ間にやぎーずが顔を出してもぐもぐ~。松スタンドについては「ヤギ餌の量と回数と与え方」の記事をご参考に。
※注意ポイント1:屋外に置くとバケツいっぱいに雨水が溜まるので、水に浸かる部分は枝だけになるよう、下のほうの葉っぱはもぎとっておきます。水に浸かった葉は腐れてやぎーずが食べなくなるから~。
※注意ポイント2:最終的にはしおれて葉が散ってしまうので、それまでに消費しきれなさそうな時は、雨の止み間に葉をもぎとって箱詰めしておけば全部ムダなく食べてもらえます。
※注意ポイント3:保管場所はできればヤギの視界に入らないトコ。おいしそうな木の枝が見えてるとおなかいっぱいでも気になって落ち着かないから~。
【木の葉】
ヤギは濡れた葉っぱを食べたがらないので、雨が降りはじめる前にできるだけたくさんの葉っぱを枝からもぎとって段ボール箱に詰めておきます。1箱に入る木の葉は0.5~1kg弱。1日分のエサの量は1頭につき4箱くらい。そのうちの多くを木の葉のサラダでまかないます。
草
【ミックスチャフ】
タデ科やキク科など、葉っぱが小さめの草は、できるだけ大きく育ったものを刈って量稼ぎ。で、段ボール箱に詰めてから刈込ばさみで3~4カ所ざく切りしてミックスチャフにしておきます。チャフは、本来カット乾草の意味ですが、我が家では乾いてても生のままでも、カットしたものはぜんぶ自家製チャフってコトにしてます。
※注意ポイント1:水気が多い草は、雨が降る前に太陽にあてて少し水分を飛ばした上で、ときどき底から混ぜ混ぜ~。サボってるとカビが生えます。
※注意ポイント2:草を刈り取る時は、虫がついてないか確認したり、土がつかないように気をつけたり、いろいろと注意が必要。くわしくは「ヤギの好き嫌いっぷり」の記事でどうぞ~。
【単体飼料】
単体飼料とか単味飼料って言うと、フツーは濃厚飼料に使われるみたいです。でも我が家では、いろんな草がごちゃ混ぜになってるミックスチャフに対して、一種類の葉っぱをあつめたものなら何でも単体飼料。木の葉のほかに、たとえばオオイタドリとかヨモギとか、大型草本の葉っぱを種類ごとに、食べやすいようもぎとって段ボール箱に詰めておきます。
茎
フツーはイヤがる茎も、工夫次第でヤギに食べてもらえるのがあります。
※注意ポイント:乾燥すると木質化して食べなくなるので、できるだけ食事の直前にカットして、水分のあるうちに召し上がれ~。
【大型草本の茎】
オオイタドリみたいな大型草本のしっかりした茎もできるだけムダなく利用。柔らかめのトコだけ選んで、刈込バサミで細かくすると、食いしん坊なヤギならかなりいいところまで食べてくれます。ほそ~くタテに割いてあげてもOK。
※注意ポイント:口の肥えたお上品なヤギの場合、どう工夫しても食べません。
【トゲトゲの茎】
ノイバラやキイチゴはトゲトゲだけど、バラ科の植物が大好きなやぎーず。茎だって青みのあるトコならトゲごと美味しく食べちゃう~。硬めの部分はゴボウのささがきみたいに細かくすれば、食いしん坊なヤギはけっこう食べてくれます。
※注意ポイント:トゲが大きいと食べるのを諦めちゃうコトもあります。トゲの先端を剪定バサミで落としてあげるともう少し食べてくれるかも。
野菜くず
タイミングが合えばスーパーの野菜クズをいただいてきます。タイミングが合わない場合もあるから、いただける野菜クズがあるのか~コレばかりはそのときの運次第。夏のあいだ特に手に入りやすいのはトウモロコシの苞葉とキャベツの外葉。ほかにも、我が家のやぎーずが食べてる野菜のリストは『ヤギってなに食べる?』の記事でどうぞ~。
※注意ポイント1:ヤギの目の前ではビニール袋から野菜くずを出さないコトにしてます。『ビニール=餌』と覚えてしまったらビニールを食べちゃうようになるかもしれないから~。
※注意ポイント2:ヤギに野菜クズをあげるのは、ちゃんと仕分けしてから。レシートやチューイングガムや試食用トレーや吸い殻とか、予想しないものが混ざってたりするし、傷んだ部分があったり、土がついてたりすることも。
【トウモロコシ】
トウモロコシで我が家のやぎーずにあげる部位は3つ。
苞葉とヒゲ 3か所くらいを刈込ばさみでカット。
軸 切り口のカビっぽい部分を取り除いて、食べる直前に1口サイズにカット。
芯 1口サイズにカットして、新聞にひろげて水気をとる。
https://item.rakuten.co.jp/yamakishi/35875208/?l2-id=pdt_shoplist_title_item_1#10106594
(とうもろこしをカットする道具は、どの部位でも刈込バサミが一番オススメ。)
https://item.rakuten.co.jp/ssn/10033109/
(牧草のカットには押切り機がメジャーだけど、散らかるのがイヤな物ぐさ我が家では使いません。)
※注意ポイント:トウモロコシは水分と糖分が多くて、すご~~~くカビが生えやすいので、何回も箱の底からかき混ぜて、できるだけ2日くらいで消費します。だからといって、カビが生えないように乾燥させると硬くなってしまって、我が家のゼイタクやぎーずは食べなくなります。
【キャベツ】
キャベツの外葉は大量に手に入りやすい上に、1週間以上日持ちするし、おいしくて食べごたえもあり、優秀なヤギ用ゼロ円食材の1つ。ヤギ餌用のキャベツをできるだけイイ状態で長持ちさせるための秘訣は3つ。
早めに消費したほうがよい部分と、長く保存できそうな部分に分別。
土やゴミや虫の糞がついてたら洗って乾燥。
保存期間中は涼しい場所において、ときどき箱(の空気)を入れ替え。
※注意ポイント1:箱に入れっぱなしで放置してると湿気がこもって雑巾クサくなったり、早く腐り始めたりします。一見キレイなキャベツも、ニオイはじめたキャベツはやぎーずに食べてもらえなくなります。
※注意ポイント2:キャベツに限らず、アブラナ科は多食厳禁。我が家でやぎーずにあげるキャベツは1度に3~4枚くらいまで。詳しくは『ヤギに与えてはいけないもの』をご参考に~。
ヤギ餌の保管方法
こんな感じで我が家では、ヤギ餌の保管に段ボール箱が大活躍。スーパーとかでカンタンに入手できるし、軽いし、壊れてきたら気軽にリサイクル資源に出せるし、なによりも水分調整できて餌がムレにくいのがマル。
※注意ポイント1:段ボール箱ごとヤギにあげちゃうと、中身をぜんぶ出して散らかしたあげく自分で踏んづけて食べなくなるので、ちゃんと餌箱に入れてあげます。我が家のオリジナル餌箱については「こぼれない★ヤギの餌箱」の記事でどうぞ~。
※注意ポイント2:気温の高い時期にエサをぎゅうぎゅう箱詰めしちゃうと、お漬物状態になって発酵がはじまります。茶色くなって良い薫りがするサイレージ的発酵なら問題ないけれど、本格的に腐ったりカビが生えたりするコトも・・・。あんまり詰めすぎないようにして、ちょっぴりメンドーだけど、ときどき底からかき混ぜたり箱を入れ替えたりするのが、ヤギ餌を長くおいしく保つ秘訣。
その他
餌が不足した時のために、市販の牧草を買っておくのも1つの手。
https://item.rakuten.co.jp/animalsanta/us-004/
ヤギ餌として代表的な牧草「チモシー」。
我が家では、雨の直前に準備した餌で足りないときは冬用に乾燥した餌をあげます。ヤギ餌の確保~冬越し編~は、コチラです~。
我が家のやぎーずの雨の日メニューは、以上を毎食とり混ぜて、プラス、天気にカンケイなく毎日食べてる『お鍋』があります。お鍋については下の記事でどうぞ~。