我が家のやぎーずの不思議な嗜好・・・
それはなんと有毒植物ラブ。 かれらの大好きな有毒植物の名前は『イチイ』といって、冬も青々としてる常緑の針葉樹。別名『アララギ』ともいうけれど、我が家では『オンコ』と呼んでます。
目次
有毒な部分は、種と樹皮と葉
実の赤い部分は、とっても甘くて美味。だけどっ!中に入ってる黒い種は結構な毒性らしい。ヒトなら4~5粒で呼吸困難になって死亡するコトもあるんだとか…。そして、イチイの仲間は、樹皮に抗がん剤の成分を含んでいるから薬としての利用が可能。つまり毒をもって毒を制すってコトです。
むぎちゃんがオンコを見上げはじめた
むぎちゃんがオンコをねだり始めたのは冬。『緑が少ない時期だし、常緑樹ならなんでも気になるんだ~』って思ってました。ほしがっても『オンコは毒があるからダメなんだよ~』って、モチロン与えない飼い主。
ところが、我が家の森にたくさん生えてるオンコ。冬になると森の動物たちが冬芽を食べては枝先をぽとぽと落としていくぅ~。そのうち我が家のやぎーずは、雪上や地面に落ちてるのを見つけては、スキあらば盗み食いするように。
エスカレートするオンコブーム
むぎちゃんは毒草を見分けられないヤギだから、きっとそのせいだと思っていたら、じろ君なんて秋に地面に落ちた実まで食べてる! そして、それをマネするむぎちゃん。はじめてそれに気がついた日は焦りまくって、やぎーずとのさよならを覚悟しました。 でも、翌日も翌々日もケロっとしてるし???
むしろ、だんだん2人、いや2山羊ともしつこく欲しがるようになり。森にでかけようとするとオンコに向かってまっしぐら。 飼い主を引きずる勢いでオンコの下に連れて行き、背伸びしても届かないから、飼い主の顔とオンコを交互に見上げて、枝葉を下ろすように粘り強く要求。
はじめは小指くらいの枝葉を恐る恐る1つ2つあげてたのが、最終的にはかれらの要求に根負けして、食事メニューに取り入れるコトに。結局、冬の間やぎーずは毎日のオンコが楽しみになってしまって、これがもらえないと眠りにつけないらしく、じろ君は暗くなってもオンコをもらえるまでグズグズ言う始末。
松スタンドにつけると、じろ君は樹皮までかじるし。コレって毒は毒でも、別の意味の『中毒性』があるってほど、今ではオンコ好っき~なやぎーずに。ほかの針葉樹に対する好きとはもう好きレベルが違いすぎる。 それでも安全性については未知だから、1日にあげるMAX量は小さめの枝1本だけにしてます。
さらに、変種のキャラボクは、背が低いのでさんざんにかじられて、ヤギじゃなく木のほうが瀕死状態。オンコと同じように毒性あるハズだけど~
ナゾだらけのオンコ中毒
種を丸呑みして丸まま排泄する鳥やキツネならまだしも、ヤギは反芻するから種まですりつぶしてしまってるハズ。すりつぶすとヤギの体は有毒成分のタキシンを吸収するハズでは うんちを見ても種の形は見えないし。一体どーなってるの
考えてみればエゾシカもオンコ大♡大♡大好きで、よくオンコだけに執着して葉っぱや樹皮を食べてるし、草食動物はヒトと次元が違うレベルのオンコ耐性があるのか それとも、多食するとやっぱりヤギもシカも中毒するのか そもそも、オンコに対する嗜好は我が家のやぎーずだけなのか オンコに関しては、とにかくナゾだらけ~。
むぎちゃんがどれほどオンコ好きか
むぎちゃんがオンコに夢中になってる表情を写真でどうぞ。。。
あ!オンコだぁ~!
ねえ、とってぇ~! おめめキラキラ~~
うぅ~ん、もうちょっと下げてぇ~!
あ~~~~ん!!
ぱく~っ
おいしーっ!
もっと食べたいの~!
ヨ~~~っ、後ろ足で立ってみる~
おいしーのぉ~ しっぽぴーーーんっ❣
もっとほしくてぺろっとしちゃう~。
テンションマックス お鼻がぷっく~
もぐもぐもぐもぐ~。
あぁ~おいしかったぁ~。
ちなみに下の記事、実は「オンコ」をねだり始めた去年の冬の様子です。