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ヤギの餌箱って、いつでもヤギ飼いにとって悩みの種の1つ。どうしてかって・・・、ヤギはみんな、『ばっさー』 って、エサをこぼしまくるんだから~。こぼしん坊ヤギのエサ箱、どう工夫する~?
今日は我が家のオリジナルアイデア餌箱をご紹介します~。
目次
ヤギって、なんで餌こぼすの~
ヤギってホントにエサ散らかします。 考えられる理由は4つ。
『好きなものから順番に食べたい』という習性をもつヤギ。餌箱の一番上に大好きなものがあればいいけれど、一番上にある餌がイマイチだと、『ばっさー』 鼻先でエサ突き上げて、散らかしまくり~ もしかして底のほうに美味しい物が と、イライラ探しまくります。この習性、牛とおんなじだぁ~。
非捕食動物(被食者)のヤギは、常に警戒態勢。生来の不安症だから、飼い主がちゃんとそばにいてくれてるか 周りに危険が迫ってないか 確認を怠りません。餌箱に顔を入れたまま周囲が見えない状況なんて、不安でしょーがない。で、安全確認をいちいち食事中にやると、『ばっさー』食べ物どっさり口にくわえたまま顔上げて散らかすコトに。
ヤギの基本の食べ方はワイルド。生えてる植物をくわえて斜め上に向かって勢いよく引きちぎるッ。この習性、餌箱で食事してるときでもついつい『ばっさー』って出ます。手を使わないで口だけで食事するんだから、しょーがない。長い草や大きな葉っぱだと地面にくっついてるのかなーって思っちゃうので、勢いマシマシで。
完全菜食主義のヤギにとって、食べ物についてる動物性の虫はジャマなもの。あと土ボコリもイヤなもの。採取する時キレイにとったつもりでも、やっぱり多少はついてきます。そんなオジャマ虫や土ボコリを振り落すには『ばっさー』ポイントは、より勢いよく、より高く上げるコト。
ヤギのフードロス、どうする
毎日のエサこぼし。問題行動とまでは言わないけれど、いや…、相当なフードロスはやっぱり問題か。。。何をどれだけ食べたのか把握できないし、ヤギにとって地面の上にこぼれたものはゴミと同じ。つまり、せっかく食べられる餌もムダになっちゃうコトに~。ヤギが屋外で散らかした餌は草食性や雑食性の野生動物を誘引しちゃうし~。散らかって踏まれて糞尿にまみれた餌を処理するヤギ飼い3K作業もできれば避けたい。
それには、餌を突き上げても、食事中に顔上げても、こぼれにくい餌箱が必要。好きなもの順で食べられて、最後までムダなく食事ができて、清潔が維持できて、嗜好チェックや健康管理もできる、そんな餌箱あるの~
残念ながら、どこにも売ってません。
そこで我が家は、オリジナル【こぼれないヤギの餌箱】つくっちゃってます~ それはどんなものかというと、こんな感じ~。
【こぼれないヤギの餌箱】のポイント
我が家オリジナル【こぼれないヤギの餌箱】、どんなところがポイントかと言うと~
一頭ずつに専用の餌箱
特に多頭飼育の場合、全員にたくさんの餌をまとめて与えると、誰が何をどれだけ食べてるんだか、サッパリ~。気の弱い子だと、好きなものどころが、充分な食事ができてない可能性も…。
こぼれない餌箱の大事な目的の1つは、ヤギが食べた植物の種類と量を把握するコト。なので、1頭に1つ専用の餌箱を用意。日中、やぎーずが草食みに出てるあいだに、やぎーずの好きなものを餌箱に入れておきます。やぎーずは餌箱の食事が楽しみ~。夕方に草食みを終えて、リードを放すと、それぞれ自分の餌箱へまっしぐら。
底に一番人気の低いものを入れて、上に一番好きなものを乗せること、それから餌を食べやすい大きさにしてあることも、ムダなく食べてもらうための大事なポイント。
食事中はどんな順番で食べてるか、どのくらいのスピードで食べてるか、ハッピーそうに食事できてるかを、チェック。
食後は餌箱をさげて、何がどのくらい残ってるかチェック。残したものがあれば、よく観察してその理由を確認。問題はサイズ 鮮度植物の種類 そのほかの可能性もいろいろ。詳しくは『ヤギの好き嫌いっぷり』の記事でどうぞ~。
散らかし防止のばっさーガード
肝心の『こぼさない』を実現するのは餌箱の高い壁。ツノがあるヤギ用なら3面、ツノがないなら4面の壁を高くします。名付けて『ばっさーガード』 エサを出し入れしやすく、ヤギがこぼしにくく、飼い主が持ち運びやすい高さは60cmくらい。ほとんど腰を曲げずに持ち運びできるので、ラクちん。
散らかし防止のために、使い方も一工夫。ヤギの届くところで餌を入れると、餌を入れる前にヤギにもぎ取ろられて手間取る上に散らかるコト必至。だから、ヤギの届かないところで餌を入れてから、ヤギのところへ『どうぞ~』。
あとは、ヒトや餌箱に飛びかかることなく、安全に、お行儀よく食べ始めてもらうために、『ハウス!』で小屋に入ってもらいます。『ハウス』のしつけ方は、また別記事にしてアップしたいと思います~。
頭が入るジャストサイズ
余裕のあるサイズだと、突き上げの衝撃が大きくなって、餌箱が早々にボロボロ~。
突き上げの衝撃を最小限にするには、ちょうど頭が入るサイズでつくるのがポイント。頭がちょうど入るくらいのサイズなら激しく動くコトができなくて、傷みにくいので餌箱が長持ち。
重量と安定感
軽い餌箱はたしかに扱いやすい。でも、軽すぎるとヤギがひっくり返して足蹴にしてしまうし、悪気がなくても倒れるとヤギが食事できなくなるし、しょっちゅう倒れてると傷みも早いかも~。
だから、餌箱は、倒れにくいように、ある程度の重みを持たせるのがポイント。材料は薄いベニヤではなくて、厚みのあるコンパネを使うのがマル。厚みがあれば重みがつくだけでなく、ビスを入れても割れにくいし、安定感があって、頑丈で、壊れにくいものができます。
逆に、重すぎると掃除や移動がメンド―になってしまうので、それもまたNG。今のところ、我が家の考える適度な重さは片手で持ち上げられる5㎏前後ってトコロです。
そのくらいの重さがあれば、コンパネ製の餌箱は摩擦力が高いので、木製スノコ上でもコンクリ上でも、滑りにくくて二重マル。
段ボールの内箱
汚れたら交換できる内箱を段ボールで作る。
ヤギが餌箱の底をぺろぺろするとヨダレで汚れるし、生草を入れると餌箱が水分を吸収。特に雨や曇りの日など湿気の多い日が続くと、餌箱内の底面がカビっぽくなります。カビっぽくなってしまった餌箱だと、せっかく美味しい餌を入れても、カビ臭がイヤで、底のほうの餌を毎回食べ残してムダなコトに。。。
だから、カビっぽくなる前に、交換できて清潔を維持できる内箱が必要。段ボールなら入手も加工も簡単。汚れていないかどうか定期的にチェックして、内箱が汚れたら、新しいものに交換。晴れの日は餌箱と内箱を別々にして乾かして太陽熱消毒すると、どっちも長持ち。
内箱のサイズはわりと重要。
内箱が餌箱よりだいぶ小さいと、スキマにエサが入り込んでしまうし、ヤギも挟まった餌を食べたくて鼻先をムリヤリ突っ込んで内箱崩壊。だからといって、餌箱にピッタリサイズで内箱をつくると、コレまた難。きつくて出し入れにモタモタイライラ~。ムリヤリ押し込んだり引っ張ったりすると、ダンボールも早く傷むし。傷んだ段ボールをヤギが食べてしまうと危険。小さすぎずピッタリすぎず、出し入れしやすいよう、餌箱と内箱の各辺のスキマは5mmくらいがいい感じ。
その前に重要なのは、餌箱のサイズだった。
餌箱をテキトーなサイズで作ると、段ボール内箱を餌箱サイズに合わせて加工しないといけなくて、メンドクサイ。だから、いつでも手に入る段ボール箱を先に決めておいて、そのサイズに合わせて餌箱を作ります。我が家で使ってるのは、牛乳の箱とミカンの箱。いつも利用しているスーパーでいつも同じ箱をもらってきます。常に予備の段ボール箱を用意しておけば、汚れたときにいつでもサッと交換。
取っ手があると便利。
上に引き出しやすいように、手をかける部分があるのもポイント。内箱がスムーズに取り出せないとまどろっこしいから~。我が家では、フタ部分を内側に折り込んで引き上げに利用したり、もともとの持ち手の穴をそのまま利用したり。常に作業いらず加工いらずを追求するズボラな飼い主です。
段ボールを食べてしまうヤギの場合。
おなかいっぱいハッピーでも段ボールを食べてしまうヤギだと、このアイデアはNG。塩ビ板やアクリル板で製作するか、市販のプラスチック製の容器を購入して、それに合わせて餌箱を製作。コレだと使い捨てにはできないれけど、洗って使えるのはメリットかも~
箱の底面にベニヤ板
食事と掃除がしやすいように、底面にはベニヤ板。
ダンボール箱の内側の底面はパカパカしてるので、やぎーずが餌を食べにくい上に、細かいクズが入り込んで掃除しにくい~。
なので、底に4㎜ベニヤ板を敷いてます。内箱より1~2㎜小さめサイズで作れば、さかさまにするだけで取り出せるので、取り外し用の持ち手は特に必要ナシ。ベニヤ板の場合は、ヤギが怪我しないように、しっかりとササクレをヤスリで除去してから使用。
この底板もやっぱり使い捨てと考えて、汚れたりカビっぽくなったら取り替えます。
底面に使えるほかの材料
我が家では余りもののベニヤ板を使うので、わざわざ買うことはないですが、購入するなら塩ビ板とかアクリル板とか何度でも洗って使える材料のほうが清潔でいいかも~。
ヤギによっては段ボールでも製作可能。ただし、端がめくれあがるとヤギが間違って食べちゃうかもしれないので、注意が必要~。
あと、ガムテープで底のパカパカを止めるコトもできるけれど、テープは湿気ではがれてくるし、ヤギが間違って食べちゃうかもしれないので、コレは、あんまりオススメできないかも。
上げ底で通気性アップ
うんちやおしっこを小屋の中でしてしまうヤギの場合、餌箱の底面が汚れてしまうかも。。。
餌箱の底面が汚れないようにするには、上げ底がマル。通気性バツグンでカビっぽくなりにくくて、餌箱も内箱も長持ちします。 餌箱と内箱の間のスキマから下にエサが落ちるというマイナーな難点はあるけど~。
ちなみに、初めの頃は餌箱の上面に取り外し式の蓋を使ってましたが、特別行儀の悪いヤギでなければ、フタはいらなさそうです。
安心のぞき窓
被捕食動物(被食者)のヤギは飼い主や周りの様子が見えないととっても不安。だから安心して食事ができるように、窓をつけます。とにかくずっと飼い主をガン見していたいやぎーずにはマド必須。
窓に使う素材は、透明プラスチック板。厚さ2㎜ならカッターで簡単に切れて加工性バツグン。切り口で怪我しないように、ヤスリでなめらかにすることを忘れずに。
薄くて軽いプラスチック板の取付けは、強力両面テープでOK。でも、劣化すると最終的には剥がれてくるので定期的なテープ交換は必要。それがメンド―なら、木材とビスで取付ける方法もアリ。
https://item.rakuten.co.jp/athlete-med/10713430/
(両面テープはいろいろ試した中で、厚くて粗面に使えるこれが一番オススメ!)
窓は全部ふさがないで、上を5㎝くらいあけたまま。そうすると指がはいるので、持ち運びに便利。通気も少しよくなります。
https://item.rakuten.co.jp/acrysunday/91102/
(我が家で使ってる窓用プラスチック板は、この硬質塩ビ板。)
https://item.rakuten.co.jp/nsdpaint/k-board-polycar-cut-cle2-200300/
(衝撃に強くて加工しやすいのはポリカーボネート。)
https://item.rakuten.co.jp/nsdpaint/k-board-acr2t-300200/
(耐候性と透明度にこだわるならアクリル板。)
我が家のやぎーずの餌箱は、今のトコロこんな感じですが、改善の余地はまだまだアリ。改良を加えたらまた加筆修正でアップしたいと思います~。
ほかの餌やり方法については下の記事でどうぞ。