*本ページはPRを含みます。
引き続き『ヤギの餌』シリーズです。 ヤギは草食動物。『草を食べる動物』と書くけれど、草だけじゃなく広葉樹も針葉樹も栽培作物も蔓植物もいろんな植物を食べます。
あきらかな有毒植物は別として、ヤギが食べていいものがどうかわからないときは、少しあげて様子をみるとか、手探り~。
ヒトが食べる野菜でも、市販の家畜飼料でも、量によっては健康を害するものがあるので、安全をとってバランスよく。
今日は、我が家のやぎーずが普段食べている植物と、今までに食べたことのある植物をご紹介します。
目次
我が家のヤギの餌リスト
濃厚飼料 | イネ科 | 米ぬか |
大麦 | ||
粗飼料 | イネ科 | チモシー |
エン麦(オーツ麦) | ||
笹竹類 | ||
その他 | ||
マメ科 | アルファルファ(ルーサン) | |
シロツメクサ | ||
その他 | ||
その他の野草 | ヨモギ | |
オオイタドリ | ||
その他(有毒植物含む) | ||
樹葉 | 広葉樹(有毒植物含む) | |
針葉樹(有毒植物含む) | ||
樹皮 | 広葉樹 | |
針葉樹 | ||
枝 | バラ | |
ノイバラ | ||
キイチゴ | ||
アキグミ | ||
ツルウメモドキ | ||
アケビ | ||
野菜くず | イネ科 | トウモロコシ |
セリ科 | ニンジン | |
アブラナ科 | ダイコン | |
キャベツ | ||
ハクサイ | ||
カブ | ||
コマツナ | ||
ブロッコリー | ||
キク科 | レタス | |
シュンギク | ||
ゴボウ | ||
ナス科 | ピーマン | |
パプリカ | ||
トマト | ||
マメ科 | エダマメ | |
ヒユ科 | ホウレンソウ | |
ウリ科 | カボチャ | |
スイカ | ||
キュウリ | ||
果物くず | バショウ科 | バナナ |
ミカン科 | 柑橘類 | |
カキノキ科 | カキ | |
バラ科 | リンゴ | |
ナシ | ||
モモ | ||
お茶殻 | ツバキ科 | 紅茶 |
日本茶 | ||
アカネ科 | 珈琲豆(焙煎) | |
その他 | 野草茶 |
濃厚飼料
濃厚飼料とは、家畜に与える穀物、つまりイネ科植物の種(禾穀類)やマメ科植物の種(菽穀類)のコト。我が家のやぎーずが食べてる濃厚飼料はイネ科のみです。家畜用の配合飼料はなにが入っているかわからないので、我が家では利用しません。鼓脹症になる可能性があるので、与えすぎは禁物。
【イネ科】
米ぬか
玄米を精米した時に出るお米の表面部分。栄養価が高くて優秀なヤギ用ゼロ円食材です。町の精米店なら無料で配布してるところがあるかも?我が家ではプッチンプリンのカップに半分ほどを朝夕2回あげてます。コナダニなんかの虫が発生しやすいので湿気に注意。
大麦
むぎちゃんの大好物、皮付き圧ぺん大麦です。JA(農協)で20㎏入り1500円くらい。1回購入すると1頭で半年以上持ちます。ちょっとずつ値上がりしてるので、じろ君にはガマンしてもらって。出産で負担の多いむぎちゃんだけ、プッチンプリンのカップに5~10割ほどを1日2~3回あげてます。輸入飼料なので農薬は気になるけれど、サラサラ扱いやすくて散らからないのがとってもイイです。
https://item.rakuten.co.jp/animalsanta/p-089/
(楽天市場でもヤギまっしぐらの圧ぺん大麦みつけました!)
粗飼料
粗飼料とは、家畜に与える植物体のうち主に葉や茎の部分のコト。だから、同じイネ科でもタネは濃厚飼料、葉や茎(稈)は粗飼料。樹木なら、木の実が濃厚飼料、樹皮や枝葉が粗飼料という感じで、我が家では考えてます。反芻動物が反芻機能を維持するために不可欠な繊維質なので、粗飼料はできるだけたくさんあげるようにしてます。
【イネ科】
チモシー
牧草の中でもメジャーなヨーロッパ出身のチモシー。見た目はネコジャラシを一回り大きくした感じ。和名はオオアワガエリと言って、北海道でもよく牧草地の周辺で帰化、つまり野生化してます。本当は我が家でも種から自家製チモシーを栽培してみたいけど、逸出帰化したらコワい~ なので、JA(農協)の輸入物32㎏コンパクトを2500円くらいで購入しました。むぎちゃんにはなかなか好評だし、1頭で1冬しっかり持ちました。ただしこのチモシー、こんな欠点が・・・。
32㎏なので持てないことはなくてもカサがあって、扱いづらい。
葉も茎も長いまま圧縮されてるので、ほぐし取りにくい。
ほぐし取る時に、チモシーが保管場所中に散らかってタイヘン。
長いままだと食べにくく、ヤギが格闘してやたら散らかる。
ヤギが格闘しないようにカットする作業は長時間で重労働。
どんなに小さく食べ易くしても堅い茎は食べ残すのでムダが多い。
油断するとネズミが巣材と勘違いしてやってくる。
暖かくなるとカビが生えた。
というワケで、それ以来、コレは購入してません。チモシーペレットなら扱いやすいかも。パサパサのイネ科植物をどうやって固めるかはナゾだけど~。
https://item.rakuten.co.jp/animalsanta/us-004/
(いちおう、参考までに。量が多めでお得そうなのはコチラ。)
エン麦(オーツ麦)
ペットショップで売られてる猫草。あれが、大きくなって実をつけたのが地中海出身の栽培作物、オーツ麦だって知ってましたか?あの朝食のオートミールになる麦!和名はエンバクで『燕麦(つばめむぎ)』と書くのに、野生種は『カラス麦』だって~
昨年、そのエン麦の種をペットショップで発見して、『コレはヤギの餌にもヒトの救荒食にもなりそう!』と、さっそく我が家で栽培してみました。我が家での栽培方法は超テキトー。雨の直前に、タネを撒いて、鳥に食べられないよう、土を被せて、肥料としてヤギ糞をまくだけ。
結果は・・・ 100~150㎝くらいの高さまで成長することを期待していたけれど、気候のせいか?土のせいか?日当たりのせいか?60㎝どまり。しかも実のおいしい汁はぜ~んぶカメムシに吸われました。しょぼ~~ん。
若くて柔らかいエン麦はやぎーずもよろこんでくれたけれど、穂が出始めるとカメムシ臭はするし、堅くなってくるしで、どんどん不人気に。でも、まだ種がたくさん余ってるし、今年もくじけず撒きま~す。刈り取らず、実の収穫を期待せず、柔らかいうちにやぎーず自身で食んでもらう予定です。
凍害に弱いので、極寒の北海道ではいくらか根付いたとしても大繁殖しなさそうなのが良いところ。経過は追ってご報告します~。
https://item.rakuten.co.jp/auc-87navi/pnekokusa_tane/
(我が家で植えてるエン麦の種は、猫草の種として売られてるものです~。)
https://item.rakuten.co.jp/auc-nbreed/ti-10g/
(ついでに、チモシーの種が売られてるのも見つけました。)
笹竹類
北海道の面積の7割は笹で覆われてるというけれど、我が家の森もそんな感じ。我が家にあるのはミヤコザサ、クマイザサ、チシマザサの3種類で、そのうちやぎーずが一番お好みなのはクマイザサです。食べるのは葉っぱと付け根の部分だけ。去年食べなかった笹の小さなタケノコも今年はこぞって食べてます。
北海道に在来の竹は自生しませんが、道南地方では本州から移入された竹が植えられてることがあります。我が家の森にも本州産の人工竹林があります。寒すぎて本州で育つような太さにはなれず、ほそぼそ~。そうは言っても、温暖化に伴ってじわじわ勢力を拡大してる気がするので、ヤギに食べてもらって竹林サイズを維持。食べるのはぽしょぽしょした葉先だけ。でも自分でむしるのが楽しいみたいです。生育不良なので本来の姿ではなさそうだし、どういう種類の竹なんでしょう~
その他
イネ科の野草は我が家の草地と森にわんさか生えていて種類も豊富。おなじみのススキやススメノカタビラ、メヒシバ、エノコログサ、コヌカグサのほか、クサヨシやハルガヤなどなど、やぎーずが食べるイネ科植物はた~くさんあります。
【マメ科】
ルーサンとも呼ばれる紫の花の牧草。日本語ではムラサキウマゴヤシとかセイヨウウマゴヤシ(中央アジア出身なのに?)と言って、北海道でもところどころで逸出帰化、つまり野生化してます。北海道ブルーリストのカテゴリー区分は『A』。自分で種をまいて栽培することもできるけれど、大繁殖したらコワいので、今のところは輸入飼料のものを購入してます。
初めに購入したのは30kg入り約3000円のアルファルファキューブ。牛用サイズなので、厚み3㎝くらいの角柱、長い物は6㎝くらいあるかも。ヤギのおちょぼ口には大きすぎるので、刈込バサミで小さくカットしなくてはいけない!のというのが大きなデメリット。これまたびっくりするくらいシッカリ圧縮されてるので、堅くて手が痛い~。しかも、カットのたびにそこらじゅう粉粉になったアルファルファが舞い散るぅ~。カット作業のときはマスク必須!ヤギには好評でしたが、もう購入予定はありません。
そうして、今食べてるのが40㎏入り約4000円のペレットタイプ。プッチンプリンのカップに半分ほどを朝夕2回あげてます。硬いけれど厚み1cmくらいなので、カットの手間がかからないし、カップですくいやすいし、散らかることもないし、ヤギにとっても食べやすそうで、大助かり!1袋40㎏はたしかに重いけれど、米袋とか大麦の袋とかを使って10kgぐらいずつに小分けできるので保管性もバツグン!風味が飛ばないよう、牧草臭が漂わないよう、密封コンテナに入れて室内で保管してます。
粗飼料と言っても、マメ科は鼓脹症になる可能性があるので与えすぎは禁物
街中の公園でもよく見かける白い花のクローバーです。むぎちゃんは見向きもしません。なぜかというと、地面を這ってるから土クサいし、だいたいが踏まれてるんだから~。味もそれほど魅力的ではないらしい。反対に、じろ君はコレが大好きで、キレイそうなところを探してむしります。背丈が低くて収穫しにくいし、面積のワリに収穫量を稼げないし、どこにでも繁茂してるし、個体によって好き嫌いが分かれる。だから、家畜飼料として流通させるほどの価値はないってコトかぁ~。
【その他の野草】
イネ科・マメ科以外の野草も我が家の草地と森にわんさか生えていて種類も豊富。その中でも、ヤギ餌として量を稼げて、ヤギにもダントツ人気なのは、ヨモギとオオイタドリ。それでも伸長した茎は硬くて食べないので、葉っぱだけもいで餌箱に入れてあげます。他にもヤギが好んで食べる野草がたくさんあるので、ヤギが食べる草のリストは下の記事でどうぞ~。
【樹葉】
ヤギは草だけでなく樹葉、つまり木の葉も大好き。 夏~秋は生のまま、冬~春は乾燥したものを食べます。ヤギが食べる樹木は広葉樹だけでなく針葉樹も!ただし、針葉樹は生葉しか食べません。広葉樹、針葉樹とも、在来種、移入種、園芸品種と、た~くさんの種類があります。ヤギが食べる樹木のリストは下の記事でどうぞ~。
【樹皮】
むぎちゃんが樹皮をはぐことは今のところないですが、食欲旺盛オスヤギじろ君は誰から教わってもいないのに、樹皮剥ぎをはじめてしまいました。広葉樹でも針葉樹でも樹皮剥ぎするのですが、森の多様な植生を維持したい我が家としては少々悩みどころです。ヤギが皮剥ぎする樹種やヤギの樹皮剥ぎ対策について、詳しくはまた別立てにしたいと思います。
【枝】
むぎちゃんが枝を食べたがるコトはあんまりないですが、じろ君はわりとしつこく欲しがります。特に、冬になっても青っぽさが残ってる低木やツル植物の一年生枝(その年に伸長した若い枝)がお好み。ちょっと硬い部分でも、味そのものは美味しいらしく、薄くスライスしてあげるとよく噛んで食べます。
あと、バラはトゲが大きすぎるとイヤになってペッと吐き出します。なので、剪定ばさみでトゲの先端を切り落として、さらに食べやすい長さに切ってあげると、じろ君はかなりムダなく食べてくれます。果物に変身させたり、お茶にしたり、ヒトもよく利用するバラ科の植物。やっぱりヤギにとっても美味しくていい香り~。
野菜くず
葉菜、果菜、根菜、まとめて野菜のグループにしてます。野菜といっても、我が家でヤギにあげるのは皮やヘタや種の部分だけ。
農薬が心配なので、気休めかもしれないけれど、よ~く水洗いして。同時に土や虫を落として、水気をとってから食べやすい一口サイズにちぎってあげます。ホウレンソウのヘタが土っぽいと口をつけなかったり、キャベツの芯が大きいと口の中でクチャクチャしたあと吐き出してしまう我が家のやぎーず。野菜を与えるにもひと手間がかかります。
アブラナ科とマメ科はおなかを壊す可能性があるので食べ過ぎ注意くわしくは下の記事でどうぞ~。
果物くず
野菜と同じく果物も、ヤギにあげるのは皮やヘタや種の部分だけ。果物は木の実なので、どちらかというと濃厚飼料。それに、果物はヒトの都合で味を改良して実を肥大化させた不自然な植物。ヒトやヤギの体への影響は野菜以上に未知なので食べすぎは注意です。農薬もコワいので、気休めかもしれないけれど、よ~く水洗いして。水気をとってから食べやすい一口サイズにしたものをあげます。ヤギは水分が多い食べ物が苦手なので、熟したカキやモモの皮は新聞紙など紙の上である程度乾かしてからあげます。
お茶殻
我が家のやぎーずはぺちょぺちょしてるものを嫌がるので、しっかり乾かしてからあげます。野草茶で意外だったのはドクダミとナギナタコウジュ。生のままならクサくて嫌がるのに、炒って煎じて香りが抜けた乾燥お茶殻なら喜んで食べてくれます。
今のトコロこんな感じですが、新しく食べたものがあれば追加更新していきます~。
餌については、ヤギのキライな植物、ヤギが食べてはいけない植物、雨の日のヤギ餌など、ヤギの餌のカテゴリーで少しずつ記事をアップしてるので、のぞいてみてくださいね。ほかにも、有毒植物、冬の餌などなど、いろいろ追加してみたいと思います~。